この事業の経緯・目的
豊橋技術科学大学では、農業者や農業分野へ新規参入を検討している企業関係者等が、農商工のスキルを融合して6次産業化関連ビジネスなどの「あるべき姿」を設計し、その実施に向けての意思決定ができるような人材の育成を目的として、平成26~27年度に農林水産省が開発した農山漁村地域ビジネス創出人材育成プログラムをベースとしたカリキュラムに基づく「東海地域の6次産業化推進人材育成」事業を実施しています。
この事業の特徴
本学等がこれまで蓄積した技術科学的な成果等を踏まえ、農業従事者や農業分野へ新規参入を検討している企業関係者等において、農商工のスキルを融合して6次産業化関連ビジネスを設計し、その実施に向けて意思決定ができる人材を育成します。 プログラムを修了した方には、豊橋技術科学大学より「履修証明書」を交付し、『6次産業先導士』の称号を授与します。 また、内閣府の国家戦略プロフェッショナル検定「食の6次産業化プロデューサー(愛称:食Pro.)」に認証されており、修了後はキャリア段位レベル3(育成プログラムでは最高位)を申請できます。 育成プログラムにはレベル1、レベル2(事業主・法人スタッフコース)、レベル2(支援スタッフコース)、レベル3(事業主・法人スタッフコース)、レベル3(支援スタッフコース)があり、本プログラムは全5コースの認証を受けています。
国家戦略プロフェッショナル検定「食の6次産業化プロデューサー」とは?
※(一社)食農共創プロデューサーズHPより引用
- 食の6次産業化を担う人材の認定・育成を目的としています。
- 生産(1次産業)、加工(2次産業)、流通・販売・サービス(3次産業)の一体化や連携により、地域の農林水産物を活用した加工品の開発、消費者への直接販売、レストランの展開など、食分野で新たなビジネスを創出するための職能レベルを認定します。
- 食Pro.のプロレベルは、「農林水産物を高付加価値化する事業の企画に携わり、市場開拓を先導するとともに、参画する主体間の利害関係を調整し、適正な付加価値配分を行ことができ、異業種横断でプロジェクトを組成・管理し、実績を上げることができる人材」です。
修了生の食Pro.認定者数 【 2024年3月現在 】
段位 |
レベル4 |
レベル3 |
レベル2 |
認定者数 |
1名 |
88名 |
23名 |
修了生の声
- 1期生:原田愛子【 (株)石巻柿工房(農業者) 】/食Pro.レベル4
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6次産業化人材育成講座は、次郎柿の加工と地域の活性化の目的で会社を設立したことがきっかけで第1期生として参加させていただきました。 講座の内容は、6次産業化を進めるうえで必要となる座学からビジネスプランの作成まで専門家の方から教えて頂き、その成果として現在の私があると言っても過言ではありません。また、三枝先生との出会い、色々な方とも知り合え、情報を頂き、自分の目的に向かって行っていることが嬉しく思います。 食プロレベル4の取得時には自分の経営計画が問われ、進むべき方向が定まったことはいい勉強になりました。
これから受講される方は自分の目的遂行にぜひ受講されることをお勧めします。 また、地域産業が発展していくためにも皆さんと一緒に盛り立てていきたいと思っています
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- 5期生:中内田明子【 建設業(食品加工販売 開業予定) 】
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本講座を受講することになったきっかけは、田原市商工会で、農産物の特産品開発を進めディップを開発しましたが、製造販売をする際、様々な問題が出てきました。そのとき助言して頂いた方々の進言と、以前より6次産業化事業に興味があり参加いたしました。 講座を受講し、アグリビジネスに携わる講師陣の話を聞くことでき今後の事業展開の参考になりました。異業種の仲間と出会えたのも大きな魅力です。現在、同期受講者と販売に向けて検討中です。
今、講義を終えて思うことは、もう少し講義を受けていたかったということです。6次産業化の知識も得ることも勉強になりましたが、熱く語れる仲間たちと出会うことができたのがこの場所だったのです。同期以外の繋がりもでき活動の場が広がりました。
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勤務先からの情報提供、応援もあり、受講をさせて頂きました。 グループで課題について意見を出し合ったり、6次化事例を見学に訪問したり、最後は自分のプランをプレゼンしたり、普段の生活ではなかなかできない経験をすることができました(私のプラン名「クックケールで儲け~る」は長男(当時6歳)のお気に入りです)。 6次化プログラムでは農業全般について一通り学習することになるので仕事の上でも生きてくると思います。受講仲間の方々は皆、ネットワークを広げることを目指しているので私もそこに加わっていこうと思います。これからが楽しみです。
教室講義以外に自宅パソコンでビデオを視聴する「e-ラーニング」、大変為になるのですが、くれぐれも計画的に視聴されることをお勧めします。何名かの受講生(私含めて!)は提出期限近くに、夏休み終了間際の学生気分を味わうことになりました。
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食と農にかかわる体系的な知識習得やケーススタディに興味を持っていたところ、この講座を知り、勤務先や家族の応援が得られたこともあり受講させていただきました。 6次産業化の現地視察やグループディスカッションなどを通じて、異業種の方々と多くの意見交換できたことなど貴重な経験をすることができました。 本講座では、三枝先生をはじめとした各分野の専門家である講師陣から、多岐にわたる学びを得ることができました。今後のビジネスにおいても十分活用できると思います。また、受講生のみなさんはネットワークを広げることに積極的な方が多く、今後の交流も楽しみです。
この講座は、3か月間におよぶ大変有意義なカリキュラムです。教室講義とe-ラーニングを併用して、食と農に必要な情報を体系的に学ぶことができます。もう少し講義を受けていたかった...というのが本音です。ただ、3か月という限られた時間での受講ですので計画的な受講をお勧めします。課題提出に追われる学生気分を味わいますよ!
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